いきものばんざい(17)

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ジョロウグモ【風に乗ってどこまでも ~ジョロウグモ~】クモ目ジョロウグモ科

ジョロウグモはコガネグモと同様、民家でよく見られるわりと大型のクモです。クモは網を張って獲物をとらえますが、この網(糸)を移動にも使うことが知られています。暖かい日、地上から上昇気流が生まれると、子グモはおしりから糸を出します。この気流に乗って糸が広がり、風にのって飛んでいくというやりかたです。枝の先からぶら下がって、まるでタンポポの種のようなかたちで飛んでいく方法も観察されています。これをバルーニングといいます。ある日気づいてみると自転車の車輪にクモの巣が張られていた、なんていうのはこれが原因かも。3000mもの高さに上がったり、数kmを移動したりと、想像以上に移動します。生物が生息範囲を広げようとする力に驚きます。

いきものばんざい(16)

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トド【北の海の巨漢 ~トド~】(ネコ目アシカ科)

北太平洋からオホーツク海、ベーリング海などの冷たい海に分布しています。
オスは体重1000キログラム。つまり1トン。
夏場はかなり減るそうですが、冬場は脂肪を蓄えるため、巨体化するとのことです。
みやじマリンにつがいがいますが、まあ確かに大きい。前足ではりたおされたらふっとばされて気絶しそうです。
ときどき分類を見ていると、思いがけないところに分類されていて驚くことがあります。
アシカやトドがネコ目だというのも実感としてはどうでしょうか…(笑)。
あっかんべえをしてくれました。

いきものばんざい(15)

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カモ群れ冬になると多くのカモの仲間が日本に渡ってきます(冬鳥)。
多くはロシア東部からですが、北極圏から渡ってくるものもいるとのこと。
河口で多くが群れているので、バードウォッチングにはもってこいです。カルガモのように、雄と雌が同じ模様をしているものはまれで、ほとんどが雄のほうが目立つ色と模様になっており、雌が地味です(性的二形)。
このあたりでは、マガモやヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモなどがよく見られます。
オペラグラスや双眼鏡があれば、楽しめますので、図鑑片手に出かけてみてください。
よくみると、体の黒いオオバン(ツル目クイナ科)もまじっていると思います。

いきものばんざい(14)

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ルリタテハ【4本脚? ~ルリタテハ~】鱗翅目タテハチョウ科

漢字で書くと「瑠璃立羽」。
字面もなかなか品のある名前ですが、このチョウは他に似たチョウやガが日本にはいませんので、見つけたらすぐそれとわかります。
黒い地色に白い紋、外側に美しい空色の帯を持ちます。
東南アジアにも分布し、日本が生息の北限となっています。
さて、ルリタテハに限らず、タテハチョウの仲間は前脚をたたんで胴体にぴったりくっつけており、何かにとまる時にも使いません。
つまりほぼ4本脚で生活しています。
前脚は、感覚器官として使われているようで、先端に生えた感覚毛で味を感じると考えられています。
いってみれば指先で味がわかるということ。
完全に感覚器になると、4本脚の昆虫が出現、ということになりますね。

いきものばんざい(13)

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 クモタケ【冬虫夏草 ~クモタケ~】子嚢菌門ボタンタケ科

漢方薬でも知られる「冬虫夏草」は、蛾の幼虫に寄生するキノコの仲間です。
冬は虫で過ごし、夏になると草となって生えると考えられていました。
クモタケは、キシノウエトタテグモという原始的なクモに寄生するのですが、このトタテグモの仲間は面白い生態を持っています。
網を張らず、巣穴に近づいた獲物を飛び出してつかまえるのですが、この巣穴に泥やコケをはりつけた蝶番つきのふたをつけているので「トタテグモ」。
地面と区別がつかず、そう簡単には巣穴が見つけられません。
あれ? クモの話になってしまいました。
画像は広島市植物園で撮りました。
ついでにハチタケの画像ものせておきます。

ハチタケ

いきものばんざい(12)

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アオリイカ【先進的デザイン ~イカ~】(軟体動物門頭足綱)

イカやタコはアンモナイトやオウムガイと同じ仲間、頭足綱に属しています。進化の過程で殻を捨ててしまったと考えられていますが、イカはスマートな形で洗練されていると思います。
イカは非常に面白い生きものです。
瞬時に色を変えられますし、眼が非常に高性能で、脊椎動物と変わらないほど。
スミをはいて敵の目をそらすのですが、タコのスミとちがって広がらないので、煙幕がわりではなく、身代わりとなるものを作り出しているつもりらしい。深海性のイカの中には自分の体の中にスミをはき、暗闇と同化するなんてやつもいます。逆に発光バクテリアを体内で飼い、それを放出して敵の目をひき、逃げるものもいます。

いきものばんざい(11)

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【再生 ~ニホントカゲ~】有鱗目トカゲ科
ニホントカゲ
いわゆる「トカゲ」で、そこらの草原や畑などでよく見かけると思います。しっぽが切れることで知られていますね。敵がピクピク動くしっぽに気をとられているすきに逃げてしまう…というある意味おそるべき方法で身を守ります。これ、人間におきかえるとものすごい方法ですね。しっぽは再生します。(ただし骨は再生しません。)
ほかにも再生する力を持つものはたくさんいます。カニのはさみは有名ですね。イモリは手足や目玉さえも再生します。プラナリアにいたっては切断した数だけプラナリアとして再生します。すごい。

いきものばんざい(10)

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ブチサンショウウオ (1024x768)【いつもしっとり両生類 ~サンショウウオ~】(有尾目サンショウウオ科)

オオサンショウウオは最大1.5mにもなる世界最大の両生類として知られていますが、他の種類は多くが20㎝以下と、かわいらしい存在です。写真はブチサンショウウオ。
幼生はエラで呼吸し、成体は肺と皮膚で呼吸します。カエルなどの両生類のからだがいつもぬれているのはそのため。
アホロートル(メキシコサラマンダー)を知っていますか。昔ウーパールーパーという名前で売られていました。アホロートルの顔の横にあるびらびらはエラです。このように、幼生の形態を残したまま成熟することをネオテニー(幼形成熟)といいます。人間もそうだという説もあるんですよ。

いきものばんざい(9)

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ツチグリ【胞子発射の妙 ~ツチグリ~】(ニセショウロ目ツチグリ科)

ツチグリというキノコがあります。林の中などで比較的目にすることのあるキノコです。
雨がふると外皮がそり返り、中の袋状の部分がむき出しになります。乾燥すると外皮が丸まり、その際に袋がおされて胞子が出るのですが、雨だれが袋に落ちても、見事! 胞子が吹き出します。
ホコリタケの仲間も動物の振動とか雨だれによって胞子を上部の穴から放出します。
なかなか鋭い進化をした菌類です。見つけたら、ぜひ指でそっとつついてみてください。ぽふっ!
一応、食用、だそうです。

いきものばんざい(8)

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クツワムシ【殺人的音響兵器 ~クツワムシ~】(バッタ目キリギリス科)

ある夜、隣の家のあたりから大きな電子警報音が聞こえ始めたのですが、いつまでもやみません。何が起きたのか? とおっかなびっくり音源を捜してみると、クツワムシがいました。大きさ5~6㎝と、キリギリスの仲間では最大です。鳴き声も非常に大きく、「ガチャガチャ」と形容される大音響で鳴きます(最初クツワムシの声とは思いませんでした。捕まえたやつの鳴き声は私にはジリジリに聞こえました。ひょっとしてタイワンクツワムシなのかもしれません)。部屋の中で飼育するには覚悟が必要だとも言われます。
轡(くつわ…馬の口につける道具)を鳴らす音に似ているということからの名前ですが、各都道府県で絶滅危惧種、準絶滅危惧種に指定されているほど数を減らしています。動きも鈍く、飛ぶのも下手、したがって環境が急変しても移動、回復が難しいこともその原因になっています。私も捕まえたのは30ウン年ぶり。まだいたんだ…とほっとした夜でした。