気になるニュース145回「初めてのネット選挙」

【問】

7月21日(日曜日)に行われる国政選挙を何といいますか。

【答】

参議院議員通常選挙(参議院議員選挙)

2012年12月16日、第46回衆議院議員総選挙が行われ、自由民主党(自民党)と公明党が票を集めて選挙に勝利し、その後、安倍晋三内閣が成立して両党は与党となりました。
安倍内閣は「アベノミクス」とよばれる経済政策を行い、円高やデフレからの脱却(だっきゃく)を目指した結果、株価の回復など一定の効果は上がっているように見えます。
しかし、参議院では野党の議席が多い「ねじれ国会」の状態であったため、法案の成立などに時間がかかるなどの問題もありました。
今回の参議院議員選挙で各党は、「景気・経済対策」「原発・エネルギー政策」「医療・年金問題」「憲法改正問題」など、さまざまな争点を挙げて国民に支持を訴えています。

今回からインターネットを使った選挙活動が認められるようになりました。
各党や候補者は、ホームページやツイッター、フェイスブックなどを使った選挙活動を行っています。
ツイートされる語句を比べてみると、「原発・再稼動」などの語句を含む「エネルギー政策」などが多くあり、その次が「アベノミクス」や「金融緩和」などの「景気・経済対策」について。
マスコミが行う世論調査などで関心が高い項目は「「景気・経済対策」」がトップで「エネルギー対策」はもっと低い順位です。
ネット世界での反応と、アンケートでの反応の違いが感じられます。インターネットを使う世代とあまり使わない世代との差なのかもしれません。
実際にインターネットでの選挙運動の効果がどれだけあるのかは、今回の選挙が終わってみないと分かりませんね。

衆議院に比べ、いまひとつ盛り上がりに欠ける感のある参議院。事前の世論調査でも、衆議院議員総選挙よりも関心度は低くなっています。
政治家の中にも「参議院不要論」を唱える人もいますが、二院制の長所、つまり「審議を慎重に行うことができる」という部分について、今一度考え見つめてみたいと思います。
そして、自分たちの生活を守る、そのための代表者を選ぶのだという意識を持って、投票したいと思います。

(皆実教室M)