それでもI will be…(247)

少し前のことになりますが、夏の終わりに東京で大学時代の部活仲間と同窓会を行いました。
総勢7名の現在の仕事の内訳は、小学校教師が2人、声優の駆け出しが1人、海外でNGO活動を目指して仕事に励むのが1人、郵便局員が1人、企業のリクルート担当が1人、そして塾講師の私です。
実にバラエティに富んだ面々です。
これだけ業種がバラバラだとスケジュールを合わせるのにはかなり苦労をしました。
小学校教師と塾講師は同じ教育系ですが、やはり学校と塾では動きがまるで違います。
住居も東は岩手から西は福岡まで。
6月頃から予定を詰め始めたものの、最終決定は7月末でした。

毎年、1年に1回はどこかで集まるようにしているのですが、皆それぞれに変わっていきます。
結婚した人もいますし、転職した人もいます。
仕事のストレスで体調を崩した、なんて連絡をもらうこともしばしばです。
それでも全員が集まると、うれしいことも、苦しいことも、思い出話として楽しく語れる空気ができているのがうれしいです。
普通、会社での苦労話なんてただの愚痴になってしまいがちですが、それを意識せずに明るい調子で話せてしまうんですね。
大学生という初めての1人暮らしの中で、良い感情も、時には悪い感情もぶつけ合って形成してきた人間関係だからこそだと思います。

よく社会に出ると人間関係が大変だと言われます。
もちろん、子どもの頃にも人間関係のしがらみはありました。
塾に通っている子どもたちにだって、少なからずそういったことはあるでしょう。
それでも、子どもたちには最低限のマナーを守りつつであれば、素直な感情をぶつけ合える人間関係を築いてほしいと、私は思います。
時にはケンカをすることだって良い経験です。
社会に出て、大人同士のやり取りでは素直になるだけではどうにもならないことは多くあります。
取引先の相手とケンカをして良い経験でした、なんて言えませんからね。

だからこそ、大人になった時に、何も考えずに素直な意見を言いあえる仲間がいるのは良いことです。
生徒たちにも、大人になったときにそういった財産を持てるような学校生活を送ってほしいものです。

(五日市教室T)