畑のありんこ(320)

2013122312580000 (1) - コピー冬でも彩り豊かな花のひとつがパンジーです。
冬は花色がさびしくなる季節ですが、どこの家の花壇でも大活躍です。
どんなに寒くても積雪があっても枯死しません。
ある意味すごい植物です。

色数も多く、園芸家の交配によってかなりの色が生み出されています。
花の中央が黒っぽいものがありますが、この斑紋をブロッチといい、19世紀に発見されたたった1株の変異種が現在の品種のもとになっているのだそうです。

さて花の色に本当の黒はないといわれています。
黒ユリとか黒バラとかは赤や紫、あるいは青色などの色素が集まったものです。
話によると、黒は昆虫に見えないらしい。
紫外線は見えるといいますが、どんなふうに見えてるんだろう。

われわれ人類は主に赤、青、緑の三色型の色覚を持っていますが、まれに四色型の色覚を持つ人がいるそうです。それも女性のみ。
細かい色の違いが識別できるのだそうです。
彼女たちが見ている世界と私たちが見ている世界が違っている、ということが新鮮です。
江戸時代の色見本とか見ると結構細かく色が区別されていますが、現代の私たちは自然の持つ無数の色を区別する能力が鈍化しているかもしれませんね。
必要のない力は消えていく。

少なくとも美しい花の色を楽しむ気持ちだけは持ち続けていたいものです。

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(五日市教室A)