それでもI will be…(267)

国語特集・【読解問題線引き編①】

国語で苦戦する生徒の多くが、読解問題で点数がとれないと言います。
また、それほど苦手でない生徒であっても、点数の浮き沈みがかなり激しい分野であることには変わりありません。
そんな対策の一つとして、本文への「線引き」があります。
ただし、一口に線引きといっても、これこそが完全な正解、というものがあるわけではありません。
今回から数回にわたってお伝えしていくのはあくまでもその一例であり、慣れてくればそれぞれで新たな項目を追加したり、逆に削ったりしてもよいものです。
ここでは本格的に読解問題に取り組み始める4年生の授業で、私が1年かけて教えていく基本的ものを紹介しようと思います。

さて、読解問題の種類については細かく分けていけばかなりの数があるのですが、最も大きな枠組みとしては、物語文と説明文があります。
それぞれに線引きのポイントは異なってくるので、まずは物語文のポイントから、2回に分けてまとめていきましょう。

物語文で最初におさえるべき内容として、その話の場面があります。
場面をとらえるために必要な項目は「時」「場所」「登場人物」です。
問題にも「この文章を3つの場面に分けるとき、どこからが2段落目・3段落目になるでしょう」といった問題が度々出題されています。
この時にポイントになるのが「時」「場所」「登場人物」という順番です。
この順に場面が変わりやすいわけです。

例えば、教室に数名の登場人物が集まって話をしていたとします。
そこで「次の日」という表現が出てきたら、1日時間が経過するわけですから、場面は次の日へと変わります。
これは明確な場面の変化です。
では場所の変化はどうかというと、「帰宅」したり、「公園」へ遊びにいったりすれば場面の変化といえるでしょうが、「廊下」に出たくらいでは場面の変化とまではいえないでしょう。
ですから、「時」と比べると「場所」の方がやや変化が弱いといえます。
そして登場人物ですが、「先生」や「友達」が教室に入ってきたくらいでは必ず場面が変化するとまではなかなか言えません。
もちろん変化することはありますが、先に時や場所が変わっているところがないかを確認してからですね。
ですが、登場人物は生徒たちにとってはかなり見つけやすいので、線引きの習慣をつけさせるにはよいポイントです。
ただし、同じ登場人物は何度も線を引く必要はないので、そこは注意が必要です。
また、時を表現するものとしては、季節もそうですし、少し応用を利かせると、「桜の花」という言葉から春であることがわかるので、「時」としてチェックするようになっていきます。
この辺りは慣れが必要ですが、4年生のスタート時から継続して続けることで、かなりの生徒が気づけるようになります。

今回はここまで、次回は登場人物の気持ちのとらえ方を紹介します。

(五日市教室T)