気になるニュース第204回 「石油の値段が下がる!」

【問】

石油を産出する国のうち、石油輸出国機構という組織を作り、石油の価格や産出量を決めているグループがあります。
この石油輸出国機構の略称をアルファベット4文字で答えなさい。

【答】

OPEC

OPECには現在12カ国が加盟しており、世界の産出量の4割をしめていますが、この組織が産出量を調整することで、石油の値段を落さず高めていく働きをしていました。
その結果、石油の値段は年々高くなっていて、今年の6月には1バレルあたり100ドルを超える価格となっていましたが、そこから半年の間に大きく下がり、12月3週目で50ドル台と、ほぼ半値となりました。

石油の値段が下がった原因のひとつとして、OPECが値段の下がりそうな場合におこなう産出量の削減をしなかったことがあげられます。
実はアメリカなどで開発がすすむシェールオイルが、産油国の脅威となっており、石油の値段を下げることで、開発に費用のかかるシェールオイルにダメージを与える目的もあったようです。

なにはともあれ、石油の値段が下がれば、例えば自動車のガソリンの値段も下がるなど、私たちの生活に良い影響を与えてくれます。
ただ、それも来年になってからでしょうし、このまま円安が続くとあまり大きな恩恵は受けられないかもしれませんが。

(皆実教室T)