気になるニュース207回「ハウスはハウスでも」

【問】

2015年に農業に参入することが報じられた九州にあるテーマパークは何ですか。

【答】

ハウスンテンボス

修学旅行で訪れる人もいますね。
長崎佐世保市にある、オランダの町並みを再現したテーマパークです。
経営難や再建計画について報じられることの多かった施設ですが、さまざまなアトラクションなどを導入して、黒字に転換したそうです。
このハウステンボスが先日のニュースで農業事業に参入することが発表されました。

コンピュータ制御による無人管理の植物工場を園内に建てて、野菜の栽培を効率的に行っていくそうです。
3年をめどに野菜の販売もしていく予定で、実験棟は来場者が見学もでき、栽培された野菜は園内のレストランでも食べられる。

植物工場は閉鎖的な環境で野菜などを育てる生産システムです。
液体養分と人工光を用い、一年を通して野菜の栽培・安定供給を可能にしようというものです。

病害菌などの侵入もなく、土を使わないため、安全性も高く、また苗などの垂直的移動も可能なので、土地効率もよくなります。
しかも自動制御にすると重労働でなくなりますから、だれでもできます。
すでに小型のもので「店産店消」を実現しているレストラもあるそうです。
第一次産業従事者も減少し、自給率の低い日本、新たな展望が開けるといいですね。

(五日市教室A)