気になるニュース211回「みんなキカイダー」

【問】

スマートフォンやタブレット端末などのコンピューターを「持ち運ぶ」時代が押し寄せ、そして今後は一気に「身に付ける」時代に変わろうとしつつあります。
メガネ型・腕時計型などの身に付けるコンピューターを「○ェ○○○○端末」と言います。

【答】

ウェアラブル端末
(wear+able=着用する+ことができる)

2014年初頭にメガネ型端末「グーグル・グラス」が賛否両論を巻き起こしたときには、多くの方がまだ少し遠い未来の話をしているように感じたのではないでしょうか。
しかし、技術は人を待たず。
アップル・ソニー・富士通・その他ベンチャー企業も次々と開発を進め、この2015年はウェアラブル端末の時代になると言われています。
指輪にたずねた道順がコンタクトレンズに表示される日がもうすぐだなんて、驚きでもあり楽しみですね。

さて、このニュースの「気になるポイント」です。
それは、速すぎる科学技術の実用化(原子力・アスベスト・水銀・遺伝子操作etc)で人々が経験してきた問題を、IT技術においても抱え込むのではないかということです。
実は上記の「グーグル・グラス」は、この1月に発売中止の決定が下されました。
小型高性能な録音・録画機能というIT技術に、使う人間側の倫理観や・社会の法整備が追いつかないという現実が見えてきます。

究極のウェアラブル端末はどうなるかをご存知ですか?
それは、超小型のコンピューターを体内に埋め込むことで、しかも驚くほど近いうちに、プチ整形なみに容易に実用化が可能だと予想されています。
遺伝子操作も人間の存在意義を変えかねない技術ですが、ウェアラブル端末はその比ではなさそうです。
「技術が人間社会にもたらす結果をよく吟味し、それから実用化を図る」とは、多くの論説文のテーマともなるところです。

(横川駅前教室う)