気になるニュース217回「高校野球に思う」

【問】

今年で100年を数える高校野球は、過去に二度、歴史的な事情で中止・中断されています。
1941年から1946年(春)にかけては太平洋戦争。
では、1918年(夏)の第4回大会が急遽中止される原因となった出来事は何ですか。

【答】

米騒動

時は大正時代。
1914年から始まった第一次世界大戦は、「成金」と呼ばれる一部の大富豪を生む一方で、税の高騰や物価の上昇により労働階級の人々を苦しめました。
追い討ちをかけたのが1918年7月12日、寺内内閣の「シベリア出兵」宣言(つまり、まだ戦争を続ける宣言)。
富山県の主婦たちが起こした「米騒動」は、資本主義の格差で虐げられる人々や、デモクラシーを求める人たちの間に一気に飛び火し、全国に広がったのです。
かくして、第4回全国中等学校優勝野球大会は中止となりました。

一方で、100年という長い歴史の中で、開催が危ぶまれながらも実施された年もあります。
1995年の第67回選抜大会(春)です。
原因はもうおわかりでしょうが、同年1月17日に発生した「阪神淡路大震災」です。

この大会を開催した是非をここで問うものではありません。
が、改めて春・夏の風物詩は日々の平和に支えられていることを思わずにはいられません。

そういえば、PL学園野球部が活動をやめたそうですね。
わが母校の校歌はほぼ忘れたけれど、いまだにPL学園の校歌は歌えてしまう。
それくらい何度も聞いた、強かった、残念だ。
さてさて、今年はどこを応援しましょうか~。

(横川駅前教室う)