気になるニュース第245回「続々新種発見」

【問】

ヒマラヤ山脈といえば、世界でも最も険しい山々として有名です。
しかしその一方で、ヒマラヤ山脈の東部一帯では続々と新種の動植物が発見されているそうです。
2009~2014年の間に発見の報告があった新種は何種類でしょうか?

【答】

211種類

内訳としては植物が133種、魚類が26種、両生類が10種、無脊椎動物39種、爬虫類・鳥類・哺乳類がそれぞれ1種。
その中でも特にめずらしいのが、「くしゃみ猿」と呼ばれる猿。鼻の穴がやや上向きになっていて、雨が鼻に入るとくしゃみをするらしいです。
そのため、雨が降ってくると、顔を隠すように頭をひざの間に入れて座る習慣があるそうです。

また、こちらの常識をくつがえす動物としては、スネークヘッドと呼ばれる魚の新種がいます。
このスネークヘッド、魚類であるにもかかわらず、酸素呼吸できることで知られていましたが、今回の新種は地面が湿っていれば、地上で4日間生存でき、最長で400メートルほど滑るように移動するのだとか。
 
ただ、これらのめずらしい動物が持つ特徴は、生存競争に適したものではないことも多いです。
今回ヒマラヤ山脈付近で多くの新種が見つかったのも、そこが人間の生活には適していなくて、自然が残されていたからこそでしょう。
ですが、今は地球温暖化などの問題もあり、直接開発しなくても自然を傷つけてしまいかねない状況です。
これらの生き物が早くも幻の生物にならないことを祈るばかりです。

(五日市教室T)