気になるニュース263回「国勢調査の結果」

【問】

1920年から始まった国勢調査ですが、2015年の国勢調査で、これまでに日本で起こったことがなかった変化がありました。
それは何でしょうか?

【答】

人口減少

このニュースを書いている段階で、まだ速報値ではありますが、前回の調査と比べて94万7305人(0.7%)の減少となったそうです。
少子高齢化が問題になって久しいですが、いよいよ人口の総数も減り始めたわけです。
ただし、全国で等しく人口が減少しているわけではなく、秋田県・福島県・青森県などの地方での減少が大きく、東日本大震災の影響も考えられます。

逆に、東京都や愛知県の都市部では微増ですが、人口は増えていました。
しかし、最も人口増加率が高かったのは大都市圏ではなく、沖縄県でした。
都会の喧騒を避け、田舎暮らしを希望する人も増えていますが、その中でもリゾート的側面も持つ沖縄県は人気が高いようです。
私が大学・大学院と6年間住んでいた山梨県など、関東近郊の内陸部も移住の人気が高いとのこと。
実感としても家賃や物価は広島と比べてもかなり安かったです。

こういった田舎への移住現象をIターンと呼びますが、最近はテレビのバラエティ番組でも扱っているのを見かけます。
都市部の利便性だけでなく、田舎の魅力やそこに住むことでのメリットなどが浸透していってほしいと思います。
私の出身の因島も過疎化がひどいようで、流石に老後に隠居生活を送るには不便そうですので、田舎を中心に人口増加が進んでいくことを個人的にも願っています。

(五日市教室T)