気になるニュース272回「自由と言う名の餌か罠か」

【問】

電気事業法の改正により2016年4月より電力自由化がスタートしました。
こういった規制緩和(だれもが事業に参加しやすくする)のメリットは「〇〇の低下や□―□□の向上」と言われます。

【答】

価格の低下やサービスの向上

いよいよ、一般家庭への電力自由化がスタートです。
ここ広島県では、これまでの中国電力による独占供給が終わり、今の段階では9社の中から選択できるようになりました。
広島県はもともと9番目に電気料金が安い県でしたので、あまり大騒ぎにはなっていないようですが、旅行・通信・ガス会社などが特徴をいかしたプランを打ち出しているようですので、チェックするだけでも損はなさそうですね。

ところで、「価格低下」に気をとられつつも、規制緩和には思わぬ落とし穴があることも忘れてはいけません。
日本では、1990年前後から通信・派遣労働・鉄道・保険・バス・農業などの多くの分野で規制緩和が進んでいますが、個人的に困るなぁと思うことをいくつか挙げてみたいと思います。

まずは、通信や保険。
「プラン多すぎない!?」
パンフレットを見るだけで頭がくらくらしてしまいます。
続いて、鉄道やバス。
「安全に関するコストは下げないで!!」
悲しい事故のニュースは聞きたくないのです。
そして、派遣労働や農業
「貧富の格差が広がるばかりでは??」

電力自由化が向かう先はまだわかりませんが、やはり「安全面」が気になります。
発電方法を明示している会社もありますので、そういったポイントも選択の材料にしてみて下さいね。

そうそう、一つだけ確かに起こりうることがあります。
朝から勧誘のピンポンがたくさん鳴りますヨ……

(横川駅前教室う)