それでもIwill be…(13)

soredemo13.jpg先週の5年生は、短歌だった。
広島地区の入試でお目にかかることはまずないのだけど、せっかくだからテキストに載っているような歌だけでなく、例年、現代短歌にも触れることにしている。
とはいっても、ぼくがノートに書きとめている歌のいくつかを紹介するに過ぎないのだけど…。
さて、そんな十数首のなかから、子ども達にそれぞれお気に入りの歌を選んでもらったものを集計したので、ちょっとご紹介しよう。


最も人気があったのは、安藤美保の
・そこだけは人の歩みを輝かせきんもくせいの花踏まれゆく
これは例年上位に来る定番。
第2位は黒木孝子の
・こんな風に変われたらいいボトルからコップに注がれる水のように
うん、変われたらいいね。
第3位は荒井直子の
・耳が割れたゾウの形の乗り物はくすり屋の前でじっとしている
ちょっとノスタルジックな感じもするのかな。
※作者名を誤って記載していたこと、お詫び申し上げます。
第4位は俵万智の
・「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
やっぱり俵さんは例年上位に…。
そのほか、
・お約束いただけるならいつまでも雨にぬれても風邪をひいても (寒川猫持)
・こんなところに釘が一本打たれいていじればほとりと落ちてしもうた (山崎方代)
・観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ) (栗木京子)

男女均等に選んで紹介したにもかかわらず、人気投票上位には女性の歌が並んでいる。
うーん、男性の歌は、私の好みが入りすぎるのかなあ。
(己斐教室S)