それでもI will be… (38)

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5年生は前回のタームから月を勉強していますが,
今回は「日食」についてお話をしたいと思います。
あ,6年生の皆さんも受験にかなり関係があると
思いますから,しっかり読んでくださいね!


世界天文年とは国際連合・ユネスコ・国際天文学連合
が,ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で星を観測した
といわれる1609年から節目の400年ということで制定した
ものだそうです。IAU(国際天文学連合)は,2006年の総会
で惑星の定義を決め,その結果冥王星が惑星ではなくなった
というニュースで新聞等にも取り上げらたことから,
聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
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今年,天体ショーが何もなければ単純に世界天文年だ,と
いう話で終わるのですが,今年は7月22日に日本で日食が
観測できるということで,日食に注目が集まっています。
元来,日食も月食も年に2~3回起こっているものですが,
月食はかなり広い範囲で見られるのに対して日食は残念
ながら見られる地域がとても狭いため,今回のように日本
でしっかりと観察できることはとてもまれなことです。
(次回日本で観測できるのは2035年といわれています。)
ここ広島では,食の始め(かけはじめ)が9時40分すぎで,
食の最大(最もかけるとき)が11時ごろ,食の終わりが
12時20分すぎです。つまり,約2時間40分ほど太陽がかけて
いる状態が続くことになります。
広島は,皆既日食(完全に太陽が月にかくれてしまうこと)
を見ることはできませんが,最大食分(太陽がかくれる割合)が
0.857ということで,遮光板を使って太陽を観察すると
(晴れていれば…)確実に欠けていく様子が観測できます。
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天文年ということで,これを機会にちょっと夜空を見上げる
ことが増えてくれれば,またちがった角度で勉強ができる
と思います。毎年,いろいろな時期に流星群が見られたり
太陽系の惑星が太陽の光を反射してよく見える時期があったり
夜空にはいろいろなイベントが待っています。
今年あるイベントとしては…
10月20~23日頃:オリオン座流星群
11月上旬:おうし座流星群が見られる
11月17日頃:しし座流星群が見られる
12月14日頃:ふたご座α流星群が極大
みなさんいろいろ興味を持って見てみてくださいね。
(己斐教室 N)