畑のありんこ(553)

コマツナコマツナをまき、間引きをしたところで台風24号がきました。
幸い風はそうひどくなく、寒冷紗や防虫ネットがとんだくらいですみました。
小さい苗は強い雨と風とで曲がったり傾いたりしていましたが。

「五風十雨」という言葉があります。好きな言葉です。

五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降る、ということで、気候がおだやかなことを表します。
沖縄では豊作や無病息災を祈って、五風十雨という幟をかかげたりします。「風調雨順」とも。
台風の風が吹く中、昔から人々は気候の温順なることを祈ってきたのだなあ、とあらためて考えていました。

災害が次から次へとやってくる印象の今年ですが、農業は地道に耕し、植え、育てていくしかありません。
現代社会の飽きっぽさや消費の速さとは対極にあるような気がします。
「食べる」ことと、「生きる」ことは直結しているわけで、もっとこれが実感できる指導があると、農業漁業に従事する人も増えないかなあ、と思ったりします。

(五日市教室A)