気になるニュース421回「新紙幣の人 第2弾」

【問】

2024年度から発行される予定の新1万円札に採用された人物を答えなさい。

【答】

渋沢栄一

4月12日の「気になるニュース」で、津田梅子がとりあげられていましたので、今回は渋沢栄一について少し知ってもらおうと思います。

江戸時代の終わりごろである1840年に現在の埼玉県深谷市に生まれた栄一は、1867年に、それまで使えていた徳川慶喜が将軍になったため幕府の役人となり、同じ年にパリで開催された万国博覧会をはじめ、ヨーロッパ諸国を視察しています。
ちなみにこの時に彼に語学を教えたのが、歴史の授業でも出てきたシーボルトの長男だったそうです。

ヨーロッパ諸国の視察で知識を得た栄一は、政府の官僚を経て、民間人として様々な会社の設立に関わり、その数は500社以上となりました。
その中には、現在の東京ガス・東京海上日動火災保険・キリンビール・サッポロビールなど、テレビのコマーシャルでよく聞くよう大きな会社や銀行が含まれています。
一方で、日本赤十字社や大学の設立など、社会貢献活動にも熱心に取り組んでいたようです。

まさに、「日本資本主義の父」あるいは「日本近代経済の父」と呼ばれるわけですね。

(皆実教室T)