【講師のらくがきノート】森絵都『カラフル』

Image0003.jpg休みの日になると、本屋チェックを欠かせません。
これは元図書館員のクセみたいなもので(笑)
ここでは、入試での出題とは関係なく、私が最近読んだ本を紹介します!

◇◇◇『カラフル』 森絵都◇◇◇


6年生以上のアイル塾生で「天使プラプラの話」といえば、「お~!!」と思う人がいるかもしれませんね。
これは、去年まで5年生「WIN2」に載(の)っていた話です。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼく。
天使プラプラのガイドの下、再挑戦のチャンスを得る。
自殺を図った小林真の体にホームステイし、期限までに自分の生前に犯した罪について思い出さなくてはならない。
真として過ごすうちに、周りの人の欠点や、そして美点が見えてきて…。

なんていう、ストーリーです。
児童書で賞をとっている作品ですが、大人が読んでも心に残る言葉がちょこちょこ出てきます。
「せいぜい数十年の人生」=「少し長めのホームステイ」と考えると、困った時や、悩んで苦しい時なども、気分的に楽になりますよね。
ホームステイなんて、いつかは別の場所に戻るための仮の場所で、好きに過ごせばいい場所なんだから。
読み終わった時には、本のタイトル「カラフル」の意味がわかると思います。

おすすめ度 ★★★★
こんな人が周りにいたらなぁ度 
息子はこんな風になってもらっては…!度 ★★★★
ちょっとほろり度 ★★★
読後のほんわか度 ★★★
(横川駅前教室T)
××××
(編集部から)
昨夜は十五夜。
中秋の名月を楽しんだ人も多かったのではないでしょうか。
そんな月明かりの下、本を開いてみるのもいいですね。
※もちろん、比喩ですよ、「ひゆ」(笑)
(T)