気になるニュース93回「新たな世界遺産」

【問】
先日、東京都に所属する「ある諸島」が、世界自然遺産に登録される見込みとなりました。
「東洋のガラパゴス」ともよばれる、この諸島を何といいますか。



【答】
小笠原諸島

日本には現在、世界遺産登録地が14か所あります。
広島では、「原爆ドーム」と「厳島神社」が登録されています。
また中国地方では他に、島根県の「石見銀山遺跡」が登録されています。
「世界遺産」とは、国際連合の経済社会理事会に所属する専門機関である「UNESCO(=ユネスコ・国連教育科学文化機関)」の総会で採択された「世界遺産条約」によって、国際的に重要な自然環境や文化財の保護をしようというものです。
先日、ユネスコの諮問機関(しもんきかん=学者が調査研究をして意見を述べる機関)である、「国際自然保護連合」が、「小笠原諸島」(東京都小笠原村)の世界自然遺産登録を勧告しました。
「東洋のガラパゴス」とも呼ばれている小笠原諸島は、絶滅危惧種であるオガサワラオオコウモリなど、多くの動植物が独自に進化しています。
この点が高く評価されたのでしょう。
6月下旬に開かれる予定の「世界遺産委員会」で正式に登録が決定されることとなりそうで、
世界自然遺産の登録としては、日本では4か所目です。
(すでに知床・白神山地・屋久島が登録されています。)
その他にも、同じくユネスコ諮問機関である「国際記念物遺跡会議」が、岩手県平泉町にある中尊寺など「平泉」を世界文化遺産に登録することを勧告しており、これも6月に正式登録される見込みです。
2011年3月11日、東北地方から関東地方を襲った東日本大震災。
復興にも時間がかかる見込みです。
また、この震災の影響で、外国人の観光客なども激減し、観光業界も痛手を受けています。
今回の2件の世界遺産登録は、「がんばれ日本!」という海外からのエールのような気がします。これをきっかけの一つとして、日本が立ち直っていくことを願ってやみません。
(皆実教室M)