それでもI will be…(229) 

□読書への姿勢&本屋大賞①

先日、個人懇談をしていた際に、ある保護者の方から次のような相談を受けました。
「うちの子は本を読むのが嫌いなんですがどうしたらよいでしょう……」

実はこの相談、一人の方だけではないんです。
それどころか、ここ数年、本を読む習慣がない人というのは、子どもに限らず大人にも増えてきているように思います。
私の同年代の友人にもそういった人は多くいます。

近年の学校の対応からも、こうした状況が見えてくる気がします。
それぞれの学校によって多少の差はあるのですが、「朝読書」とか「読書の時間」のように、本を読ませようとする取り組みが増えてきています。
その反面、夏休みの宿題に読書感想文を必修で課す学校は減っているようです。
何もしないよりは良いのでしょうが、特に方向性もなくただ読ませる、これだけでは本の世界を深く読むことはできないと思います。
あくまでも、私の個人的な考えですが、朝読書だけで読書習慣が深まっていくのは、もともと本を読むのが好きな子だけではないでしょうか。

私としては、まず本に対する意識を周囲の環境から変えていく必要があると思います。
特に大切なのは、子どもの意識を変えるだけでなく、周囲の大人(この場合、特に大切なのは保護者の方々ですね)の考えから変えていただくことなのではないでしょうか。

※次週へ続く

(五日市教室T)