いきものばんざい(126)

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ウミグモ【~ウミグモ~】ウミグモ綱皆脚目
 胴体が小さく、ほとんど脚だけが動いているように見える独特な形をしています。皆脚目という名前からして、「全部足」。クモとかサソリとかの仲間です。胴体のスペースがあまりにもないため、内臓も脚の中に押し込まれています。彼らにとっては「腹が痛い」=「足が痛い」なんですかね。最近、心臓ではなく腸を使って全身に(といってもほぼ脚なのですが)酸素を送っていることが研究でわかりました。がんばって海の底で生きています(笑)。古生代のころからすでに地球上にいたようです。

いきものばんざい(125)

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アサギマダラ【胡蝶しのぶさん御用達 ~アサギマダラ~】鱗翅目タテハチョウ科
 『鬼滅の刃』の登場人物、胡蝶しのぶを見たとき、昆虫好きなら、「あ、アサギマダラだ」と思ったことでしょう。青緑色(浅葱色)の美しい蝶です。長距離を移動することで知られるチョウですが、幼虫のころから食べ物を通じて体内に毒(アルカロイド)をため、成虫になってからも同様の毒を持つ花の蜜を吸って、体に取り入れています。この毒で身を守っているわけですね。色が美しいのも、毒を持っていることを知らせる警戒色だと考えられています。幼虫も黄色と黒で…目立ちます。画像は家の近所で見かけたもの。鳥におそわれでもしたのか、翅が一部欠けています。

いきものばんざい(124)

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ネナシカズラ【根っこはなくても生きている ~ネナシカズラ~】キク亜綱ヒルガオ科
 発芽したあと、数日以内に寄生する相手にたどりつけないと枯れるという壮絶な人生の始まり方をします。発芽すると茎を回転させながらどんどん伸ばし、うまく宿主にたどりつくと、相手の茎に寄生根をさしこみ、そこから養分を得ることで生活します。そのためネナシカズラの仲間の多くには葉緑素がありません。根と葉を捨ててしまった植物なのです。茎も、黄色とか、オンレジ色とか、赤とか、まあ植物らしからぬ色をしています。ぱっと見たら、ラーメンに見えます。これでヒルガオ科ってことはサツマイモと同じ仲間ですね。

いきものばんざい(123)

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カメノテ【けっこうおいしいのです ~カメノテ~】節足動物門蔓脚下綱
 ほんとに見た目は「亀の手」です。これでも、広く言えばエビやカニの仲間(甲殻類)ということになります。(ちなみにミジンコも甲殻類。)海岸の岩にくっついて暮らしています。波によって運ばれてくるえさを蔓脚とよばれる器官をのばしてつかまえて食べています。この殻を割って、身をゆでて食べてみるとびっくり! エビのようなカニのような味で、とてもおいしいのです。高知県や愛媛県では普通に食べられています。大きいものは6~7cm近くにもなりますから、海岸で探してみてください。昔高知県の桂浜にいったとき、坂本竜馬像そっちのけでカメノテを集めてホテルでゆでて食べたことを思い出します。

いきものばんざい(122)

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ホテイアオイ【水に浮いてる神様 ~ホテイアオイ~】ツユクサ目ミズアオイ科
 何といっても葉柄(葉のつけ根)の部分が大きくふくらんで、浮きぶくろのはたらきをしていることが一番の特徴です。これで水面にぷかぷか浮いています。名前はこのふくらみを布袋様のふくらんだ腹に見立てたものです。家の庭の池や、金魚鉢に浮かべてあるのを見かけます。水草は面白い進化をしているものが多く、水上や水中は陸上に比べて競争相手が少なかったのか、そこに進出するためにさまざまな工夫をしています。花は画像のとおり、非常に美しい花をつけます。ウォーターヒヤシンスとも呼ばれます。

いきものばんざい(121)

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ミヤジマトンボ【神の島 ~ミヤジマトンボ② ~】トンボ目トンボ科
 日本のトンボ類の中では最も絶滅が心配されている種です。生息は日本では宮島の限られた地域のみ。海辺の湿地に住むというやや特殊な性質を持つため、開発が進んだ他の瀬戸内海の島々には生息が認められていません。宮島は古くから神の島としてあがめられてきたため、開発が禁じられていた結果、ミヤジマトンボが生息できる環境が残ったと考えられます。シオカラトンボに似ていますがやや小柄。なぜか宮島と、中国の香港にしか生息が認められていません。宮島はそんな貴重な生物が住んでいる島でもあるのです。

いきものばんざい(120)

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サカサクラゲ【天地を逆に生きている ~サカサクラゲ~】刺胞動物門 鉢虫綱
クラゲはふつう、カサを上に向けてぷかぷか浮かんでいますが、サカサクラゲはカサを下に向け触手を上にして生活しています。天地さかさま。クラゲは刺胞動物という仲間で、触手に「刺胞」という毒を注入する針を持っているグループです。イソギンチャクとクラゲは天地を逆にして生活していることになるわけで、サカサクラゲはイソギンチャク寄りの生活をしているということになります。サカサクラゲは、体に褐虫藻という植物プランクトンを持ち、光合成によってエネルギーを得ていることもわかっています。

いきものばんざい(119)

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【闘う魚 ~ベタ~】スズキ目オスフロネムス科
 東南アジア原産の熱帯魚です。色の鮮やかさも目をひきますが、強いなわばり意識を持ち、「闘魚」という別名のとおり、他の個体が近づくと激しく威嚇・攻撃する性質を持ちます。背びれや尾びれ、エラまでを最大限に広げ、ふるわせて威嚇します。1匹で飼っている場合は、鏡を使うとこのフレアリングが観察できます。また、ベタはラビリンス器官という空気呼吸が可能なしくみを持っており、水中の酸素が少ない状態でも生きていけます。熱帯の川は流れもおそく、水温も高いため、酸素が水にとけにくい状態です。これに適応したものと考えられています。日本人が海藻を消化できるように環境に合わせて適応したのと同じですね。

生き物ばんざい(118)

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シマヘビ【毒はありません ~シマヘビ~】有鱗目ナミヘビ科
 道路で車にひかれてぺっちゃんこになっているのがよく見かけられた一般的なヘビで、カエルをねらって水田や水路によくいたものです。ぬけがらもよく見かけました。今はずいぶん見られなくなってしまっていますが、先日、川の堤防の上の散歩道で見かけました。日本にいるヘビは30種をこえますが、本土に生息するのは8種(ツチノコはふくみません)。そのうちの1つです。ヘビは手足がなく細長い体が特徴的ですが、口を大きくあけることができる骨の構造や、赤外線を感じる器官をもつなど、結構変わり種の種ではあります。

いきものばんざい(117)

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アシナガバチ【なぜ六角形の巣をつくる? ~ハチ~】ハチ目
ハチの巣に見られるような六角形の立体構造は、「ハニカム構造」と呼ばれています。(「ハニカム」は「ミツバチの巣」といったような意味です)このしくみの最大の特徴は、少ない材料で最大の広さがある部屋をつくれることです。丸い形をしきつめていくと、確かに間にすきまができてしまいますね。昆虫の複眼やカメの甲羅などもハニカム構造になっています。工業製品にもこれを応用した部品が多く使われています。しかし、ハチはどのようにしてこれを学んだのか? などと考え始めると、やはり神様がいるのではないかという思いに行きつくことがあります。