気になるニュース第231回 「選挙権18歳から」

【問】

6月の国会で、選挙権を持つ年齢が満20歳以上から、満18歳以上に引き下げられる法案が可決され、来年の夏の参議院議員選挙から実施されることとなりました。
さて、日本で選挙権の年齢制限が変更されたのは何年ぶりのことでしょうか。

【答】

1945年以来の70年ぶり

歴史の勉強で選挙権の条件が変わってきたことを勉強しましたね。まず1890年にはじめて実施された衆議院議員選挙では「直接国税を15円以上払っている満25歳以上の男子」だけに選挙権がありました。
その時に選挙権を持てた人は、なんと全国民のおよそ1%、ということは100人に1人だったのです。

それから少しずつ税金を収める額が下がっていき、1925年には、その納税額による制限がなくなりました。
そして今から70年前の1945年に満20歳以上の男女という条件となったのです。

70年ぶりの変更であり、画期的な変化だ、と言いたいところですが、世界のおよそ9割の国々では、すでに満18歳以上なのですから、実は「やっと18歳以上になった」のです。

いま12歳の人は、あと6年で投票できるだけでなく、選挙活動にもかかわることができるのです。
ちょっと楽しみではありませんか。

(皆実教室T)