それでもI will be…(259)

 先週の土曜日、今年の初入試応援で、近畿大学附属東広島の本校に行ってきました。
 まだ日が昇らないうちに電車に乗り、最寄り駅の西高屋駅に着く頃には空は明るくなっていたのですが、何と空から雪が……。
 今日来る生徒たちは体調を崩したり、お腹を冷やして予定通りに家を出られなかったりと心配しながら徒歩で駅を出発しました。

 土曜日の朝ということもあり、交通量は少なめだったのですが、学校が近づくにつれて早めに来られた受験生を乗せた車が増えてきました。
 信号で止まっている車の横を通り過ぎるときに横目でチラリと様子を見ると、まさに十人十色。
 助手席でリラックスしている子。
 リラックスしすぎて熟睡している子。
 ギリギリまでテキストを読んでいて、車に酔わないか心配になる子。
 緊張のためか車に酔ったのか、既に顔色がよくない子。
 体調面や、その子の性格もあるでしょうが、その子にとっての学校の位置づけもあるのでしょう。
 どの学校も素晴らしい学校ですが、その子自身にとってその学校が第一志望なのか、第二志望なのか、それとも時期が早いので試験慣れするために受けるのか、これは大きな違いです。

 同じように、いえ、もしかしたらそれ以上にご家庭によって違いがあるのが保護者の方の表情です。
 子ども以上に表情が硬い方。
 子どもに優しく声をかけている方。
 叱咤激励している方。
 泣いている赤ちゃんの世話を見ながら、受験生の子どもに最後の持ち物確認を必死にしている方。
 既にお兄さんかお姉さんで受験経験があればまた違うのでしょうが、初めてのお子さんの受験となれば、保護者の方にとっても大変な場面であることは想像に難くありません。

 ですが緊張は伝わるもの。
 保護者の方はぐっと緊張を押さえ込んで、緊張をほぐす側に回ってあげてください。
 試験会場まで来れば、あとは子どもたちの力を信じるのみです。
 誰にとっても後悔のない受験になるよう私たちも最後まで応援していこうと思います。

(五日市教室T)