【問】
今月15日から17日にかけて、G7主要国首脳会議が開かれました。
昨年はイタリアのプーリアで開催されましたが、今年はどこの国で開催されましたか。
【答】
カナダ
毎年この時期に開催される主要国首脳会議ですが、今年は直前にイスラエルとイランの間で争いが起き、またウクライナとロシアの問題も解決していない状態ということで、動向が注目されました。
しかし、アメリカのトランプ大統領が途中で帰国するなど足並みがそろわない印象が残りました。
結果として、イスラエルの自衛権を支持するとともに、イランの核兵器保有を「決して容認しない」との立場を強調した声明を出したのみとなりました。
かつては主要国首脳会議への出席国は、経済力を示す目安の一つである国内総生産(GDP)のトップ8を占めていましたが、今ではインドや中国がそれぞれ5位と2位に入るため、経済力と影響力低下が見られます。
そのため、現在ではG7にEUとロシアおよび新興経済国(アルゼンチンやオーストラリア、メキシコなど)11か国を加えたG20の枠組みで議論される事が多くなっています。
世界の核兵器保有数も減少から転じて増えてきていることや、イスラエルとパレスチナの問題、ウクライナとロシアの問題など、世界平和に向けて解決しなければならない問題がたくさんあります。
それだけに世界がもっと歩み寄る必要がある中、こうした世界の動きを率先できるような組織が望まれます。
今のG7に限界が見えてきたところかもしれません。
(五日市教室N)