いきものばんざい(147)

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シオマネキ【左右非対称 ~シオマネキ~】(十脚目スナガニ科)
 オスの片方のはさみが大きいカニとして有名です。このはさみを振る「ウェービング」という行動が、「潮を招いている」ように見えることが名前の由来です。メスへのアピールのほか、体温調節や穴のふたの役目をしていると考えられています。さて、多くの動物は表面的には左右対称です(体の内部の臓器の多くは、その形や配置が左右非対称です。心臓や消化管を思い出してみてください)。シオマネキのように、体の外側に左右非対称が表れているケースはわりと珍しいといえます。他にはヒラメやカレイ、巻貝の仲間。これらは自分を守るための進化から。イワサキセダカヘビというヘビは、ほぼカタツムリしか食べませんが、右巻きのカタツムリを効率よく食べるために、下あごの歯の本数が左右で異なっています。やはり進化は必要の母、なのか?