畑のありんこ(308)

2013100109540000知り合いから手に入れた柿を干しました。
皮をむいて、撞木を紐にくくって干すと、「一仕事した」という気になります(笑)。
見た目も秋の風物詩。

干すと渋みのタンニンが不溶性にかわり、しかも糖度もあがります。
糖度が高くなるので、カビも生えづらい。
表面に白い粉がふいたみたいになっているものがありますが、あれも果糖などが結晶したもの。
もむと中の水分と一緒に糖分がしみ出て白くなります。
「柿霜(しそう)」といって漢方にもなるのだそうで、干し柿、エライ。

健康にもいいらしいですが、カロリーは高め。
1日1個で医者いらず。
本来は保存食兼貴重な甘みとして重宝されてきたものです。
我が家ではおやつですが、軒さきにおやつがぶらさがっているって、ちょっと楽しい気がしませんか。

こうした知恵や技術を普通のこととして伝えていくことを忘れないようにしたい。
買うのではなくて、作る。
未来へ続いていく鎖の中の小さな輪っかのひとつ。
そんなイメージで生きていきたいと思うことが増えてきました。
勉強もそのひとつのように思います。

ブルーベリーの晩生の最終収穫が終わり、ブドウも葉が散り始めました。
今年も豊作でした。
このあとは柑橘に主役を譲って、多くの果樹は充電期間に入ります。

(五日市教室A)