畑のありんこ(325)

setubun節分でした。
文字通り季節を分ける日ですから、年に4回あるのですが、江戸時代以降は主に立春の前日をさします。旧暦ではここが年の変わりめです。

平安時代からの風習ですから、長く続いているものです。
邪気を祓うために豆を撒くだけではなくて他にもいろいろ宮中ではやっていたみたいです。
弓を鳴らす。太鼓をたたく。
うちでも柊鰯をしてみました。ただし柊がなかったので同じく棘のある山椒の枝で。
撒いたのは殻付きの落花生(笑)。こんなんで大丈夫かな。

日本の習俗の中には邪気をはらったり縁起をかついだりするものが非常に多くあります。
正月の注連飾りやお節料理、獅子舞、破魔矢。
桃の節句、端午の節句。
狛犬やシーサー。
お守りや盛り塩、福助、招き猫やビリケンに至るまで数えていくとかなりある。
つくづく人間は精神的な生き物だと思うわけです。

昔は意のままにならないことが多かったでしょうからね。
でも努力をせずにいい目をみよう、というのはだめでしょうね。
もともとは日々一生懸命生きているからこその縁起かつぎだとも思うのです。
自分の小さな幸せが色々なものに守られているものであり、感謝の気持ちを忘れてはいけない、ということに通じる気がしますね。
毎日ちゃんとご飯が食べられて、寝る場所があって、勉強できる。
それがあたりまえのことではなくて、とってもありがたいことなんだと、子どもたちにもそういう気持ちを持ってほしいな、とよく思います。

節分のことを書こうと思ったので、1日遅れとなりました。
ごめんなさい。

(五日市教室A)