オススメの一冊『DIVE!!』(森絵都)

今年は、オリンピックの年!
各競技の最終予選が続き、オリンピック枠(わく)をめぐる
熾烈(しれつ)な戦いを目にすることもあるでしょう。
スポーツ好きな人にはうずうずする時期ですよね(笑)
「飛び込み」という競技を知っていますか?


高さ10メートルから時速60キロで水面に向かって飛びこみ、
ダイナミックな宙返りやひねりを入れ、
水面に到達するまでのわずか1.8秒前後の時間で、
美しさや正確さを競う競技です。
同じプールの競技でも、人気の高い「競泳」や
「シンクロナイズドスイミング」と違い、
日本の競技人口は600人と言われています。
会場が満員になることもない、そんな「飛び込み」を題材にした
『DIVE!!』という本を紹介しましょう♪
(先に言っておきますと、読み始めると話しに引き込まれ、
一気に読める本ですが、上・下と続くかなり長い話です…。)

赤字経営のクラブに存続の危機が訪れる。
存続の条件は「このクラブからオリンピック選手を出すこと」
そんなクラブにやってきたアメリカ帰りのコーチが目につけたのは、
元オリンピック選手という両親を持つ
天才ダイバー要一(よういち)ではなく、
「ダイヤモンドの瞳」という特殊能力を持つ
幼きダイバー知季(ともき)だった…。
また、津軽から野生児のようなダイバー飛沫(しぶき)も加入し…。
三人の抱える悩み・葛藤(かっとう)・挫折(ざせつ)などの
さまざまな経験が、少年たちをたくましくしていく。
だれがオリンピックへの切符をつかむのか。
そして、その先にあるのは…。

ストーリーはこんな感じです。
下巻は、オリンピック出場を決める最終選考会が中心です。
これが、手に汗を握る戦いで、なかなか決まらない…。
最後までハラハラドキドキ!
そして、この三人の周りの人々の心情も盛り込まれた
ストーリー構成に、ほろりとさせられる場面も。
長い人生の中でいつかは必ず、いろいろなものを犠牲にしてでも
頑張らないといけないことはあるはず!
それが、この話の少年たちは、
「オリンピックに行くための今」だったのでしょう。
三人の夢に向かって真剣に取り組む姿を、
本を通じて見届けるのはどうですか?
来月6月には映画も公開されるそうです。
本が苦手…という人は、まずは映画をみてからでもいいですね♪
おすすめ度  ★★★★★  
 (これは、イチオシです!)
大人でも楽しめる度  ★★★★  
 (大人のほうがハマルかもしれません…)
同じ体験がしてみたい度   
 (私は高所恐怖症&泳げません…)
この本の続きが読みたい度  ★★★  
 (でも、これで終わりだから心に残るのかも…)
読後の爽快(そうかい)度  ★★★★★  
 (イメージとしては透き通るようなブルー♪)
(横川駅前教室T)
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次回入会ガイダンスは…5月31日(土)13:00~14:00
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