気になるニュース第260回 「シェアしたい行い」

【問】

不要になった古着を自宅などの外壁にかけ、必要な人に寄付するという、イランの首都テヘランを中心に広がる活動を「〇〇〇〇の壁」と言います。

【答】

思いやりの壁

イランの首都テヘランは標高1,200mを越える高地にあり、冬の厳しさは相当なものとなります。
核開発を続けてきたイランは世界各国からの経済制裁を受けてきたため、その寒い冬を路上で過ごさざるをえない人たちが数多くいます。
そんな中、困っている人のために自宅の外壁に古着をかけた一人の行動がインターネットを通して広がり、今やイラン各地の街角で「思いやりの壁」が見られるようになったそうです。

このニュースとほぼ同時に、日本の首都東京からはこんなニュースが聞こえてきましたね。
あるコーヒーショップの福袋を目当てに多くの人が深夜・早朝から並んでいたが、先頭の二組が、準備された100個以上の福袋を全部買い占めたというものです。
もちろんその後はインターネットを通して、スペシャルプライスで販売したのだと思われます。
 
子どもたちには国語という科目を通して、「物質的豊かさと引きかえに精神的豊かさを失うことがなかったのが日本だ」と伝えたい。
しかし、冷静かつ客観的に自国や自身をとらえることも忘れないようにしたいと感じさせられるニュースでした。

(横川駅前教室う)