気になるニュース277回「国立西洋美術館」

【問】

東京上野の国立西洋美術館が世界〇〇遺産に登録されることがほぼ確実となりました。〇〇にあてはまる言葉を答えなさい。

【答】

文化

国立西洋美術館の本館は、フランスの建築家ル・コルビュジエ(1887~1965年)が設計したものです。
国立西洋美術館を含む、7カ国17点を「ル・コルビュジエの建築作品」として世界遺産に登録することを、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問(しもん)機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)」が5月17日に発表しました。
7月に最終審査があり、ユネスコ世界遺産委員会で正式決定される見通しです。

ル・コルビュジエは近代建築に大きな影響を与えた建築家です。
ヨーロッパの伝統的な建物は壁で支える構造です。
これに対して、ル・コルビュジエはピロティー(柱)、屋上庭園などを特徴とする当時としては画期的な建築を数多く発表しました。
今となっては、町中でよく見かけるような建築方法なのですが、逆に言えば、それだけ現在の建物がル・コルビュジエの影響を受けているとも言えます。

世界遺産が登録されると、翌年の中学入試で出題されます。
登録そのものはいいニュースなのですが、受験生にとってみれば負担が年々増えていくので大変ですね。
外務省によれば、まだ登録されてない暫定リストは、国立西洋美術館をのぞいて9件あるそうです。
これから受験する皆さんはがんばって覚えましょうね。

(皆実教室F)