気になるニュース第292回 「2016年ノーベル賞」

【問】

今年のノーベル医学生理学賞を受賞した日本人の名前を答えなさい。

【答】

大隅良典

日本人のノーベル賞受賞は、3年連続となり、これで25人目です。
栄養を失って飢餓状態に陥った細胞が、生き延びるために自らを食べる自食作用のことを「オートファジー」といい、大隅さんはその仕組みを解明したことが高く評価されました。

パーキンソン病などの神経の病気の一部については、オートファジーの遺伝子が正常に機能していないことがわかっていて、その仕組みを解明したことによって、そういった神経の病気の予防や治療法の開発につながると期待されています。

ちなみに大隅さんのお兄さんの大隅和雄さんは、1945年の4月に広島高等師範学校(のちの広島大学)の付属中学校に進学していたのですが、疎開中に原爆投下で学校が壊滅状態になったため福岡へ転校された、と先日の広島大学附属中学校の説明会で校長先生がお話しされていました。
少しですが、広島と縁のある方なのですね。

(皆実教室T)