気になるニュース42回「自動車産業の今後」

090306.jpg【問】 
ガソリンなどのエンジンと、電気を使ったモーターとで走る車を何といいますか。


【答】
 ハイブリッドカー
ハイブリッドカーとは、異なる二つ以上の動力源・エネルギー源を持つ自動車のことです。
日本では、トヨタが1997年に販売を開始した「プリウス」が有名ですね。
電気モーターで動力をアシストすることができるため、少ないガソリンで車を走らせることが出来るのです。
ガソリンの使用量が少ないため、CO2の排出量も少なくなり、環境にも優しいと評判です。
最近の自動車業界は、「冬、真っ只中」といった状況です。
2008年の前半は、ガソリンの暫定税率(ざんていぜいりつ)の廃止、再課税といった混乱がありました。
さらには、原油は枯渇していく(掘りつくされてなくなる)と考えられているため、原油を買い占めて、高くなったら売って儲(もう)けようする人たちが、原油先物取引に群がり、ガソリン価格が跳(は)ね上がり、自動車の使用を控える動きが目立ちました。
当然、これでは車は売れません。
さらに、9月のサブプライムローンのこげ付き問題がきっかけとなった、リーマンブラザーズの破綻(リーマンショック)によって、世界経済は急速に減速しました。
これでガソリン価格は下落したものの、景気が悪くなってしまっては自動車を買おうという人はそれまで以上に少なくなります。
また、アメリカ経済に対する不安などから円高が進み、輸出に頼っていた日本の自動車会社は軒並み(のきなみ)赤字決算となり、自動車の生産量を大幅に減らすことを決定しました。
その結果、期間労働者や派遣労働者の契約解除などの問題もおこりましたね。
一方、日本自動車販売協会連合会の発表によると、2009年通年の軽自動車を除く国内新車販売台数は300万台未満となる恐れがあるようです。(2007年は535万台)
海外でも国内でも自動車が売れなくなっています。
このように逆風が吹いている自動車業界において、特に注目を浴びているのが「ハイブリッドカー」や「EV(電気自動車)」です。
2月に発売されたホンダのハイブリッドカー「インサイト」は、わずか2週間たらずで、受注台数が1万台を超え、ホンダの株価を押し上げるほど売れています。
燃費がよいことに加え、自動車自体の値段が安いことも売れている要因でしょう。
また、政府も環境問題と絡(から)めた自動車業界支援対策として、平成21年度税制改正関連法案が国会審議を通過すると、09年4月から新グリーン税制を施行する予定です。
これは、一定以上の排ガス規制や燃費規制を満たしたハイブリッド乗用車やクリーンディーゼル車などについて、自動車重量税と自動車取得税を免除するというものです。
これによって、ハイブリッドカーを購入した場合、今より10~14万円程度安くなる計算です。
私も試乗してみましたが、車自体の違和感はまったくありませんでした。
さらに、燃費がよいわけですから、車を買い換えるときには候補になるな、という感想を持ちました。
世界の自動車メーカーには、短期的にはハイブリッドカーやクリーンディーゼル車を普及させ、長期的には化石燃料を必要としない電気自動車又は燃料電池自動車を導入していこうという流れがあります。
日本でも、この流れは加速していくと思います。
ハイブリッドカーや電気自動車の開発・販売が、自動車会社だけでなく低迷している経済へのカンフル剤になるのでしょうか。
しっかり見ていきたいと思います。
(皆実教室M)
新年度・春期講習説明会のご案内
アイルでは、新年度のご入会を検討している保護者の方を対象に、下記の通り、入会説明会を予定しております。
3月の予定は以下の通りです。
ご予約の必要なございませんので、お気軽に足を運んでいただければ幸いです。
また個別相談会、授業体験や見学などは随時承っております。
◇3月7日(土)
11:00~12:00
◇3月14日(土)
11:00~12:00
いずれも、横川駅前教室、五日市教室、皆実教室、己斐教室、西条教室の各会場での開催です。
教室長から、アイルの指導理念である「小さな成功体験の積み重ね」や、広島地区入試にターゲットを絞った指導方針、カリキュラムなどについてお話いたします。
またあわせて教材の展示なども行っておりますので、お気軽にお越しください。
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2009年度入試のアイルの合格実績は、ホームページからご覧ください。
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