気になるニュース387回「国連における存在感」

【問】

2019年からの国連分担金が決定し、これまで2位だった日本が3位だった〇〇と入れ替わることとなります。
〇〇にあてはまる国名を答えなさい。

【答】

中国

国連の活動に必要なお金は国連分担金として、国連に加盟する国々で負担します。
負担する割合は国民総所得(GNI)などの経済指標をもとにして、3年に1度決められます。
中国は世界第2の経済大国として経済成長がいちじるしく、一方の日本は低成長が続くため、順位が入れ替わることとなりました。
2016年には国連平和維持活動(PKO)の予算の負担率においても、中国が日本を抜いて2位になっており、国連において中国の存在感が増しています。

分担金については、7月26日に別のニュースがありました。
加盟国193か国のうち、81か国が分担金を支払わないため、深刻な資金不足となっているそうです。
国連のグテーレス事務総長は加盟国に分担金の支払いを求めました。
資金不足は、分担率1位のアメリカの支払いが遅れていることが最大の原因となっています。

6月にトランプ大統領は、パレスチナ問題でイスラエルを批判したことを理由に国連人権理事会からの脱退を表明しました。
また、昨年の10月にはユネスコ(国連教育科学文化機関)からもアメリカは脱退しています。
国連における存在感がしだいに増していく中国と、徐々に国連から離れていくアメリカ。
今後の国連はどうなっていくのでしょう。ニュースに注目しておきましょう。

(皆実教室F)