気になるニュース502回「次の新紙幣はこの時代の人たち」

【問】

2024年から新紙幣に変わる予定ですが、次の千円札・五千円札・一万円札のデザインになっている人たちはすべて同じ時代の人です。何時代の人たちでしょうか?

【答】

明治時代

千円札が北里柴三郎、五千円札が津田梅子、一万円札が渋沢栄一ですね。5年生の皆さんは、ちょうど今22Termで学習している明治時代(2)の内容です。北里柴三郎は破傷風菌の治療法を発見し、研究所を創設、日本の細菌学の父と呼ばれました。今年の入試ではコロナウイルスとも関連して名前が登場しました。

五千円札の津田梅子は、岩倉具視の使節団に同行し欧米をめぐりました。当時まだ6歳でしたが、帰国後には現在の津田塾大学を設立。女子教育の先駆けとなりました。広島の中学入試では、団長の岩倉具視よりも、津田梅子の方がよく出題されています。一万円札の渋沢栄一は、日本最初の銀行を創立し、紡績業の発展にも貢献しました。ちょうど大河ドラマで彼を主人公とした作品が始まったところですね。

新紙幣と言えば、ついつい人物のデザインに目が向きがちですが、裏面のデザインはどうなるか知っていますか?千円札に葛飾北斎の「富嶽三十六景」、五千円札に藤の花、一万円札に東京駅が採用されました。こういった知識を自発的に吸収できることは、受験に向けても強みになりますよ。

(五日市教室T)