畑のありんこ(672)

ハクサイの花俳句の学習で「菜の花っていつの季語?」と聞いても、答えられない子どももいます。
意識を向けたことがないと、記憶にも残らないようです。(さすがに桜は春、と答えられますけど…)

教えられて身につく知識もたくさんありますが、こういった意識下にある知識は記憶から抜けないので、習ったことと結びつくと、強固な記憶となっていきます。
子どもたちもいそがしい生活を送っているので、身近にある木や花、虫、星などを興味を持ってみる時間のゆとりがなかなか持ちづらい世の中なのでしょうが、せっかくの春休み、ぜひ大人の方が水を向けてあげてみてください。
10個話をふってみて、1個か2個でも興味をひかれれば成功、くらいの感覚で…。

一旦興味を持てば、インターネットなどでさらに面白い画像や深い知識が手に入れられる時代です。
そのきっかけ作りは、意識していれば結構大人が協力できるところだと思います。

食べなかったハクサイの花が咲きました。
いわゆる菜の花の1つ。
モンシロチョウもとびかうようになっていて、「春の印象」の代名詞みたいな風景ですが、そういった風景を一緒に見て、
1 「春だねえ…」と雰囲気を楽しむ
2 「モンシロチョウはアブラナ科の植物に産卵するんだったね」と話す
3 「アブラナもダイコンもキャベツもブロッコリーも全部アブラナ科なんだよ」
4 花を観察して、分解してみる
5 飛んできている他の虫がいれば、受粉の話をする

どれが正解、というわけでもありません。
親子での会話も学習の一部になっているのですね。

(五日市教室A)