気になるニュース589回「ジェンダーギャップ指数」

【問】

10月22日にイタリアではメローニ首相による政権が発足しました。フィンランドのマリン首相、ニュージーランドのアーダーン首相、アメリカのハリス副大統領との共通点は何ですか。

【答】

女性

2022年版「ジェンダーギャップ指数ランキング」では日本は146か国中116位(前回は156か国中120位)でした。
「ジェンダーギャップ指数」とは,経済活動や政治への参加の度合い、教育水準や健康寿命などから算出される、男女格差を示す数値です。
日本は先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となっています。
日本は男女平等においては、残念ながら非常に遅れた国ということです。

経済の分野では、企業などにいて女性の管理職の数が少ないことが指摘されています。仕事と育児の両立が難しい社会だということもあります。
また、政治分野では女性議員の割合が国際的にも非常に低くなっています。
これらを改善しなければ平等な社会は達成できないのですが、少しずつ改善されているところはあるとはいえ、大きな変化はみられていないのが実情です。

今回、ジェンダーギャップ指数には反映されていませんが、2022年7月の参議院選挙において当選者に占める女性の割合が過去最高の28%となりました。これは前進といっていいでしょう。
ただ、政治の分野では東京などの都会に比べ、地方ではジェンダーギャップ指数が大きいものになっています。
身近な問題として意識しておいてほしいと思います。

(五日市教室A)