いきものばんざい(136)

イガグリガニ【抱きしめたくない ~イガグリガニ~】十脚目イバラガニ科
 名前にカニとついていますが、ヤドカリの仲間です。カニの脚は5対10本ですが、ヤドカリは4対8本に見えます(本当は小さな1対2本がかくれています。タラバガニも同じです)。これでもかというくらい体じゅうにトゲが生えています。まさにイガグリ状態ですが、敵に食べられないようにという進化なのでしょうか。思わず「…そんなにトゲトゲしいよろいを身につけんでも…」と言いたくなりますが、必要性があったんでしょうね。深海性の生物は独特なものが多く、インド洋では,なんと硫化鉄でおおわれた貝殻とウロコ(!)を持つ巻貝が見つかっています。遺伝子の組み合わせによって生み出される生き物の多様な姿に感心します。