気になるニュース616回「まさかのあのゲームが教材に」

【問】

2023年から、あるゲームが学校教育機関へ教材として無償提供されています。
私(今年で38歳)が子どものころからある、このゲームとは何でしょうか。

【答】

桃太郎電鉄

保護者の方の中にも、遊んだことがある人がいるのではないでしょうか。生徒たちの中にもプレイしたことがある人は多いと思います。実はこの桃太郎電鉄、「桃太郎電鉄教育版」として、今年から学校への無償配布が始まっており、すでに3000以上の小中学校から申し込みが入っているそうです。

私自身は、この教育版をプレイしたことはないのですが、調べてみると、授業の隙間でできるようにプレイ時間を15分程度に設定したり、物件を買う際に、その地域の写真が出たりするなど、より教材としての機能を兼ね備えたものになっているそうです。さらに、ケンカにならないよう、相手を妨害するカードなどは制限されているとか。もちろん、プレイするには先生のパスワードが必要なので、授業中にこっそり遊ぶことはできません。

「ゲームや漫画」と「勉強」はどうしても水と油のようにとらえられがちですが、学習の機会は様々な場面にあふれています。歴史上の人物名を覚えられない子がキャラクターの名前だと見事に覚えているように、興味関心ほど物事を覚える作業の助けになる物はありません。問題集だけで難しい人には、様々なアプローチがあってもいいと思います。もちろん、それを言い訳にゲームばかりしてはいけませんがね。

(五日市教室T)