気になるニュース622回「西日本豪雨災害」

【問】

つい先日も、九州で線状降水帯が発生し被害が出ましたが、広島でもかつて、西の本豪雨災害と呼ばれる被害がありました。今から何年前のことでしょうか?

【答】

5年

小学生の皆さんからすると、5年前と言えば6年生でも小学1年生。ハッキリと覚えている人はほとんどいないかもしれません。広島に30年以上住んでいますが、かつてあれほどまでの大雨を見た記憶はありません。見慣れた近くの山で土砂崩れが起き、アンダーパス(車が通るために掘り下げてある道路)は水没し、雨が上がってから見に行くと、泥水で道は池のようになり、車が沈んでいるのが見えました。

あまりにも普段の雨とはスケールが違いすぎて、皆さんには想像がつかないかもしれません。ですが、ほんの5年前に起こった出来事です。皆さんの周りにも親しい人を亡くした人、なかにはご親戚を亡くした方もいらっしゃるかもしれません。そういった被害をくり返さないためにも、皆さんはハザードマップで危険な場所、避難場所を確認したり、もしもの時に家族でどう動くのかを決めたりしておく必要があります。

大切なのは、どんなことでも他人事にとらえないことです。「自分は大丈夫だろう」と思った瞬間から、人は本気で取り組めなくなります。つい先日には地球の1日の平均気温が2日連続で最高気温を更新しました。どんな気候変動が起こるかわかりません。それにおびえて暮らす必要はありませんが、楽しく過ごすためにも、もしもの備えだけはしておいたほうがいいのではないでしょうか。

(五日市教室T)