気になるニュース391回「原因解明のてがかりとなるか?」

【問】

近い将来起こるといわれている「南海トラフ地震」の発生原因を調べるために深海を掘削(掘ること)する調査船が、南海トラフのボーリングを開始しました。
その調査船の名前をなんといいますか?

【答】

ちきゅう

「ちきゅう」は海洋開発研究機構の地球深部探査船です。2001年に建造が始まり、2005年に完成した全長210m、幅38m、高さ130mの巨大な船です。海底まで2500mの深さまでライザーパイプをおろすことが可能で、さらにそこから7500mの深さまで掘ることができます。そした採取した岩石を、船上で研究を行うことができる施設を備えています。

その「ちきゅう」が先ごろ南海トラフのボーリング調査を開始しました。ボーリングして採取した岩石を調査・分析することにより、現在南海トラフのプレートにどの程度の力がかかっているのか?どのくらいの力がかかると地震が起こるのか?といったことを調べていくそうです。

南海トラフ地震については、今後30年間に発生する確率が70~80%と予測されており、マグニチュード8以上の大きさで発生するとも予想されています。今回の調査が順調に進み、もっと短い範囲での地震予測ができるようになるといいですね。天災はいつやってくるかわからないのですから。

(アイル代表S)