「コトバの世界14」ゾウが長いのか、鼻が長いのか、それとも……?

コトバの世界14.jpg5年生のみんな、今週やった主語・述語はちゃんと理解できたかな?
今日はちょっとイジワルな問題を、復習に持ってきたよ(笑)
(例文)ゾウは鼻が長い。
この文の主語・述語をぬき出してください。



まずは、文の終わりから述語をさがしてみよう。
はい、「長い」だね。
では、述語に対して「~が」と対応する主語をさがすと…「鼻が」となる。
「ゾウが長い」わけはないからね。(授業を受けた人は、ダックスゾウの絵を思い出して! 笑)
主語:鼻が 述語:長い が解答です。(というか、この手のは入試では出題されません ゴメン 笑)
授業でもこう教えた。
でも、ここでちょっと考えてみたい。
本当にこれでいいのだろうか。
だって「主語・述語」というのは、文の幹にあたる大切な部分でしょ。
にもかかわらず、「主語:鼻が 述語:長い」では、この例文「ゾウは鼻が長い。」の中心をとらえきれてない
(例文)ゾウは鼻が長い。
この文で本当に述べたいことの中心は、「ゾウ」についてではないか
「ゾウは」ってのは、だから無視できない存在なのだ。
だったら、こんな風に考えてはどうだろう。
この文の大きな主語を「ゾウは」と仮定して、(鼻が長い)を大きな述語とする。
大きな述語(鼻が長い)のなかに、小さな主語・述語(鼻が+長い)がふくまれる。
大主語(ゾウは)+大述語{小主語(鼻が)+小述語(長い)}
というかたち。
あるいは、こんな考え方はどうかな。
「ゾウは」を大きな話題(主題という人もいる)ととらえる。
話題「ゾウ」について、主語・述語(鼻が+長い)がある、と。
実はこれ、ぼくが考え出したことではなくって、大正時代以来、国語学者を悩ませてきた疑問であり、その答えのひとつであるんだ。
最後に宿題。
お店で注文の時に言う「ぼくはコーヒーね」
これも同じように考えてみてね。
テキストの最初に出てくる「主語・述語」だけど、奥が深いよね。
(己斐教室S)