それでもI will be…(279)

今回は先日6年生のテキストにも登場した文化の違いについて、少しこちらでも話してみたいと思います。
日本の文化は非常に独特なもので、色々な国の文化が混じり合っている側面があります。
たとえば、この記事の最後にもついている、五日市教室Tですが(もはや正体隠せてないですが)、本来イニシャルとは英語圏の文化に合わせて、名・姓の順で書かれるものです。
ですが、このblogでは苗字から一文字とって「T」となっています。
テキスト中では、中国や韓国でイニシャルも姓・名の順で書かれるとなっていましたが、日本でもそのパターンは出てきているのでしょうね。
外国の文化を柔軟に吸収し、しかもそれを鵜呑みにするのではなく、日本に合わせて形を変えていけるのが私たちの文化の強みだと思います。

しかし、これはどちらが良いというべきか賛否両論なのでしょうが、日本がなかなか導入できない欧米圏の文化があるように思います。
それは、家庭を仕事よりも優先する、ということです。
日本人の勤勉さの表れと言えばもちろん美点なのですが、育児休暇制度が導入されてからもまだまだ問題は根深いように思います。
最近では、広島カープのミコライオ選手が奥さんの出産に立ち会うために帰国し、つい先日はエルドレッド選手が奥さんの体調がよくないために、試合を欠場しました。
さらに、横綱白鵬も奥さんの流産を受けて優勝会見をしなかったこともありました。
これらは全て、仕事よりも家族を優先した決断によるものです。
これらの事例を見て、何を考えているんだ、仕事をしろ!と思う日本人は多くないでしょうが、私も彼らを見習って仕事よりも家族を優先しようとまで思える人は少ないのではないでしょうか。

私事ですが、私の場合は父親が小学校3年生の時に転勤が決まり、それについていかず単身赴任になることが決まりました。
最初の2年は愛媛県、次に福岡県、東京都、アメリカ、大阪、また福岡……色々飛びすぎて記憶もあいまいですが、こうなると一緒に引っ越さなかったのは正解でした。
しかし、会えるのはよくて週に1回。悪ければ1ヵ月に1回。
ようやく広島に戻ってきた頃には、私が大学で山梨県へ。
今は私が1人暮らしをしているので、思い返せば小学校3年生以降、父親と1週間以上続けて同じ家に住んだことがないわけです。

ご両親の職種にもよるとは思いますが、やはりお子さんの精神的成長を促すために、家族とのふれあいは大切なように思います。
休みの日は、ゆっくりしたいこともあるかと思いますが、うまく時間を見つけてお子さんとふれあいを持ってあげてください。
そのためにも、生徒の皆さんはメリハリをつけて宿題を手早く終わらせておきましょう。

(五日市教室T)