気になるニュース22回「日本と中国のはざまで」

パンダ.jpg【問題】
東京の上野動物園で飼育されていましたが、GW中の4月30日に死亡した動物とは何ですか。



【解答】
ジャイアントパンダ

ジャイアントパンダの「リンリン」は、1985年中国・北京動物園生まれで、上野動物園で生まれたパンダ「ユウユウ」との交換で1992年に来日しました。
4月中旬から体調を崩し、4月30日、残念ながら心不全で死亡しました。
年齢は22歳と7カ月で、人間で言えば70歳に相当するそうです。
上野動物園には36年ぶりにジャイアントパンダがいなくなりました。
日本にパンダが初来日したのは1972年10月28日。
日中国交回復を記念して中国から「カンカン」と「ランラン」が上野動物園に贈られました。
当時は、空前のパンダブームが起こり、上野動物園にはパンダ目当ての来園客が殺到(さっとう)しました。
興行などで、人を集める力がある人気者のことを指した、「客寄せパンダ」という言葉が生まれたのも、このパンダフィーバーのせいだとか。
実は、筆者も「カンカン」と「ランラン」を見に行ったうちの1人です(苦笑)
現在、国内では8頭のパンダが飼育されていますが、いずれも中国からのレンタルです。
以前は「パンダ外交」といわれ、中国政府は各国との関係発展のために相手国にパンダを贈呈(ぞうてい)してきました。
しかし、現在では、ワシントン条約等の影響で、学術研究目的以外での取引は難しく、外交としてパンダが贈られることはなくなり、すべて「中国籍」の「レンタルパンダ」となっています。
また、以前に贈られたパンダ自体は、その当事国の国籍を持っているのですが、生まれた子供は「中国籍」となり、レンタル料が発生します。このレンタル料が高額で、つがい一組で年間1億円程度。
「パンダ外交」ではなく、「パンダビジネス」だとも考えられる状況です。
中国の胡錦濤国家主席来日に先立ち、日本政府はつがいのジャイアントパンダを「日中友好のシンボルに借り受けたい」と中国側に要請していました。
これに対して胡錦濤国家主席は、福田首相が主催した非公式夕食会の席で、東京・上野動物園へジャイアントパンダ2頭をレンタルする考えを表明しました。
パンダを間近で見たいという子どもたちには朗報ですね。
ただ一方には、日本に「レンタルパンダ」を使って、チベット問題や毒入り餃子事件で悪化した中国のイメージを回復させようという考えがあるのではないか、という見方もあるそうです。
子ども達のアイドルであり、とても愛くるしいパンダ。
私たち大人としては、純粋にその愛らしさを子ども達に見せてあげたい、ただそう願うばかりです。
(皆実教室M)
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次回入会ガイダンスは…5月17日(土)13:00~14:00
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