【問】
前回の「エボラ出血熱」につづいて、今回もウイルスとの戦いがテーマです。
日本で今年の8月に69年ぶりに確認された、蚊によって感染する病気とはなんでしょうか。
【答】
デング熱
1945年以来報告されていなかったこのデング熱とは、ヤブカとりわけネッタイシマカとよばれる蚊にさされることによって感染するウイルス性の病気です。
ほとんどの場合は自覚しないまま直るそうですが、たまに重症化することがあるそうです。
2例目が8月末に発表されて以来、9月4日までに50名近い人の感染が確認され、いずれも東京の代々木公園付近で蚊に刺されたことが原因であるらしいことがわかりました。
代々木公園は、全国から年間およそ500万人の人が訪れる場所であることから、感染した人の所在地も全国に分布しています。
これだけ広がった原因のひとつに交通機関の発達があげられます。デング熱は人から人へ感染することがないので拡大の心配はありませんが、前回の「エボラ出血熱」などのように人から人へ感染する病気であれば、その病気を封じ込めることが困難になります。
生活が豊かになり、便利になる反面、そのために生じる問題もあることを私たちは知っておく必要がありますね。
(皆実教室T)