畑のありんこ(370)

今年はメジロの姿をよく見かける。あちこちで見る。
ミカンを半分に切って枝にさしておくと、すぐにやってきます。

というのは、うちのミカンの実をつつく一味がいて、主にヒヨドリたち。
今年はメジロもそれに参加している模様です。
というわけで食べないで…! ということで枝にもらったミカンをさしている。なんか本末転倒のような…(笑)
メジロは小型の鳥なので、食べ方もかわいらしいですね。
昔はメジロを飼って、いい声で鳴かせるのが趣味のひとつとしてあったそうだ。
祖父も飼っていたといっていたなあ。

江戸時代には「鳴き合わせ」といって、鳴き声を競う遊びがありました。
有名なのはスズムシですが、鳥のほうも、メジロ、ウグイス、ウズラなどがよく売られていたそうです。
風流ですね。小動物と向き合うゆとりが感じられます。
餌によっても鳴き声が変わるといわれ、飼育技術が飛躍的に進歩したそうです。

園芸の分野でも同じで、江戸時代には品種改良などをふくめ栽培技術が進み、変わりアサガオなどはその代表です。すごく繊細なものが多い。
ほとんどが戦争で失われてしまったと聞きます。
平和な時代でないとこういった遊び心は楽しめないのです。

どうか今年も健やかな一年でありますように。

(五日市教室A)