気になるニュース215回「運用期限後はどうする?」

【問】

2011年に完成し,現在15カ国が協力して運用している,地球及び宇宙の観測,宇宙環境を利用した様々な研究や実験を行うための巨大な有人施設を何といいますか?

【答】

国際宇宙ステーション(ISS)

国際宇宙ステーション(ISS)は地上から400km上空にあり,体積が1200立方メートル,重さが420トンもある最大の宇宙建築物です。
2014年に宇宙飛行士若田光一さんが,日本人として初の船長になったことはみなさんも覚えているでしょう?

さて,このISSは2020年に運用期限を迎えます。
問題になっているのは,その後,この巨大な施設をどうやって廃棄処理するのか?ということです。
宇宙空間に持っていって廃棄することは莫大な費用がかかるため不可能です。
とすれば,大気圏に突入させて落下させるしかないわけですが,先ほど述べた通りの大きさです。
燃え尽きずに地上に落下すれば大変危険ですね。
どこに落下させるか? どうやって落下させるか?
これから慎重に検討が進められるそうです。

地球上だけでなく,宇宙でもゴミに悩まされるのは,人間の宿命でしょうか?

(横川駅前教室S)