気になるニュース第280回「EU離脱」

【問】

6月23日、EUに加盟するある国で、EUから離脱するか、残留するのかを決める国民投票が行われ、離脱派が勝利しました。
このある国とはどこでしょうか。

【答】

イギリス

EUとは、ヨーロッパ連合の略称で、ヨーロッパ地域の28カ国が、国ごとの境をなくし、人やものが自由に行き来することができるようした組織です。
もともとは第二次世界大戦で大きなダメージを受けたフランスとドイツが、その戦争の原因の一つとなった国境近くの石炭と鉄の産地を、国の枠を超えて共同管理しようと組織を作ったことがはじまりでした。

さて、それではなぜイギリスはそこから離脱するかどうかの国民投票をしたのかというと、移民の問題やEUの規制など、自分の国のことを自分たちで決められないことへの不満があり、それをなくすために、国民投票で残留を明確にしようとしたようでした。

ところが、大方の予想がはずれて離脱が決まると、離脱に賛同した人たちからも、離脱に賛成したことを後悔するといった意見がたくさん出てきたとの報道がありました。
また、残留を望む割合の高い若年層の投票率が低かったことも、大きな影響があったとのことです。

日本でも今度の日曜日(7月10日)は参議院議員選挙があり、しかも満18歳にまで選挙権年齢が下げられて実施される初めての国政選挙ですが、しっかり考えて意思表示をしたいですね。

(皆実教室T)