気になるニュース第328回 「香港返還20周年」

【問】

香港は明日7月1日に、中国へ返還されて20周年となります。
それでは、香港はそれまでどこの国だったのでしょうか。

【答】

イギリス

香港は1997年7月1日にイギリスから中国へ返還されました。ここで香港の歴史をたどってみましょう。
1840年にイギリスと清との間で起きたアヘン戦争で、勝利したイギリスは、その代償のひとつとして香港を手に入れました。

おなじころ、外国船打払令を出していた日本ですが、アヘン戦争で清が敗れたことを知った幕府はおどろき、その方針を変えましおり、日本にも関わる事件だったようです。
太平洋戦争中は、イギリスに替わって日本が統治していましたが、戦争が終わると、またイギリスの統治下にもどりました。

太平洋戦争の後、香港は大きく経済発展を遂げ、シンガポール、台湾、韓国とならんで、新興経済地域のひとつとなりました。
そして1997年中国へ返還されましたが、そのまま中国の社会主義制度に組み込むのではなく、特別行政区として、基本的にこれまでのイギリスのもとですすめていた社会経済制度をかえない形となりました。
これを一国二制度とよびました。

あれから20年たち、今年は中国の国家主席が返還行事に参加するなど、一国二制度といいながら、かなり中国の影響が強くなってきているようです。

(皆実教室T)