気になるニュース56回「重なる悲劇」

5805940.jpg【問】
2004年12月に地震が発生し、津波によって多くの死傷者を出した東南アジアのある国で、再び地震が発生し多くの人が生き埋めになるなどの被害が発生しています。この国は何という国ですか。


【答】
インドネシア
2009年9月30日にインドネシアのスマトラ島沖でM(マグニチュード)7.6の大地震が発生し、建物などが崩壊し、1000人を超える死者が出ています。まだ多くの人が瓦礫(がれき)の下に埋まっている模様で、犠牲者の数はさらに増えると思われます。
インドネシア近郊では、2004年12月にM9.0の「スマトラ島沖大地震」が発生しました。この地震のときは、インド洋の広範囲を襲った大津波によって、死者・行方不明者合わせて22万人以上という大きな被害が出ています。
被災者の多くは何の予備的情報もなく、いきなり大津波におそわれたため、多くの犠牲者を出すことになってしまいました。
また、2006年5月には、同じくインドネシアのジャワ島でM6.3の地震が発生し、5700人以上の死者が出ました。
二度の地震からの立ち直りを見せていたインドネシアでまた起こった悲劇。
天災とはいえ、予知ができればと思わずにはいられません。
日本も「地震国」といわれ、関東大震災や阪神・淡路大震災など、過去に甚大(じんだい)な被害が出ました。その教訓を生かさねばなりません。
やがて確実に起こるとされている、東海地震を見すえ、予知予報・事後の支援体制などの充実が望まれます。
今年の8月には、緊急地震速報の「誤報」が流されるといったできごとがありました。
コンピューターのソフトにミスがあったのが原因でしたが、起こってはいけないことだと思います。
また、世界各地が連携して予報を出す津波警報組織も構築中です。
まず一番大切なことは、一人一人の日ごろの防災意識だと思います。
ちょうど昨日は台風18号が上陸しましたね。
みなさんのご家庭では、防災セットを用意していますか?
(皆実教室M)