いきものばんざい(43)

シカ【カクカクシカジカ ~ニホンジカ】クジラ偶蹄目シカ科

 日本の哺乳類の中で、シカほど話題に富む動物はいないのではないでしょうか。奈良の春日大社を代表として神の使いとされる。秋の風情として鹿の鳴き声が詠まれる。食用にもされ「モミジ」なんていう風雅な名前で呼ばれる。立派な角が生えるのに毎年生えかわる。一ノ谷の戦いでは「鹿がゆくなら馬でも行けるハズ」なんて義経に思わせるきっかけになる。花札の図柄にもなっていて「シカト」の語源になっている。鉄分をなめるために線路に入って列車にひかれる。それを防ぐためにライオンのふんや尿をまいてみたら効果大だったが、ふんや尿が入手困難でしかも周囲の環境に大きな影響があるので中止に。バンビ。鹿島アントラーズ。アントラーって、鹿の枝角のことなんですよ。