気になるニュース414回「13年ぶりの新地図記号」

【問】

国土地理院は2019年3月15日に、新しく作られた地図記号を発表しました。新しい地図記号ができるのは13年ぶりだそうです。では、その地図記号の名称はなんでしょうか?

【答】

自然災害伝承碑

過去に起きた自然災害の情報を伝える、石碑を表す地図記号が発表されました。「自然災害伝承碑」といいます。「記念碑」の地図記号の真ん中に縦線を一本引いたような地図記号です。これまでの石碑の一部は「記念碑」に含まれるものが多かったようですが、多くは地図に未掲載でした。
この地図記号には、「命」を守りたい、という思いが込められています。
昨年7月の西日本豪雨災害で、私たちの住む広島県は大きな被害を受けました。17人が亡くなった広島県坂町では、明治時代に起こった水害の石碑の内容が、住民にあまり認知されていなかったということがありました。こうした反省をふまえ、地図記号をつくることにしたそうです。西日本豪雨災害の被災地の石碑だけでなく、東日本大震災などの被災地の石碑も順次加えていく予定です。

ところで、問題に「13年ぶり」とありますが、13年前につくられた地図記号を知っていますか? それは、「風車」と「老人ホーム」です。「風車」のマークは中学生、「老人ホーム」のマークは小学生が作成したものが公募から選ばれ、話題になりました。

地図記号の知識は中学受験でも必須です。「自然災害伝承碑」以外にも、興味のあるものはどんどん覚えていきましょう。

(己斐教室N)